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平成30年度バックナンバー

第5号(平成30年4月11日配信)

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◇◆ 大学入試センターメールマガジン 第5号 ◆◇

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【目次】
◇巻頭言
◆新テストニュース
◇テストは語る~入試統計を読み解く~
◆試験問題企画官リレートーク
◇関連リンク
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◇巻頭言

〔大学入試センター理事 浅田和伸〕

 新年度、新たな一歩を踏み出された方もいるでしょう。
 春は出会いの季節。皆様にとって充実した年度になりますように。
 1月に実施した平成30年度センター試験の成績の大学への提供件数は、
3月末現在で約166万件と、前年度より約10万件多くなっています。
 これからも大学、高校等の関係者、また社会からの信頼に応えられるよう
努力してまいります。
 3月にはいくつかの重要なプレス発表を行いました。
 一つは2020年度からの大学入学共通テスト導入に向けた試行調査の
関係で、昨年11月実施分の分析・検討結果と、今年2月実施分の結果
速報です。
 もう一つは、大学入試英語成績提供システムへの参加申込のあった
資格・検定試験についての参加要件の確認結果です。
 詳細については是非ホームページで御覧ください。
 なお、試行調査は今年度も11月に、大学を会場とし、10万人規模で
本番と同じ2日間にわたり実施する予定です。
大学、高校の関係者におかれては、何卒ご協力をお願い申し上げます。

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◆新テストニュース

「大学入試英語成績提供システム」参加要件の確認結果を公表しました。

 平成29年7月に文部科学省が公表した「大学入学共通テスト実施方針」
では、大学入学者選抜においても、「聞く」「読む」「話す」「書く」の
4技能を適切に評価するため、共通テストの枠組みにおいて、現に民間
事業者等により広く実施され、一定の評価が定着している資格・検定試験を
活用するとされました。
 このたび大学入試センターにおいて、申込のあった資格・検定試験が
「大学入試英語成績提供システム」の参加要件を満たしているか否かの
確認を行い、その結果を公表しました。どの資格・検定試験が対象と
なったかについては、下記URLをクリックしてください。

【参考】「大学入試英語成績提供システム」の参加要件確認結果について
http://www.dnc.ac.jp/news/20180326-02.html

 2020年度に高校3年生になる皆さんは、受験を希望する大学の募集要項を
見ながら、各大学において「大学入試英語成績提供システム」による英語の
資格・検定試験の成績が求められている場合は、高校3年生の4月から
12月において、いずれかの資格・検定試験を受検する必要があります。
そのうち2回までの成績データが、本システムを通して大学入試センターに
届きます。大学入試センターは、皆様からの希望に応じて出願する大学に
成績データを提供します。
 このシステムにより、従来は皆さんが各資格・検定試験実施団体から
取り寄せていた成績証明書発行に必要な手数料や手間などの負担が軽減
されます。また証明書発行の遅延による出願取り消しなどの不安も解消
されることになります。

 皆さんが安心してこれらの試験に臨めるよう、センターは今後、万全の
準備を整えます。
これからも、大学入試センター公式ホームページや本メールマガジン等を
通して、分かりやすく情報提供を行っていきたいと考えています。

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◇テストは語る~入試統計を読み解く~

〔人工知能による短文記述採点〕 研究開発部 石岡恒憲

 人工知能(AI)が将棋でトップ棋士を撃破したり、東ロボ(「ロボット
は東大に入れるか」プロジェクト)では模試で5教科総合偏差値57.1を
獲得したり、アメリカではIBMワトソン研究所のAIがクイズ番組で歴代の
チャンピオン2名に圧勝したといったニュースは皆さんお聞きのことと
思います。

 そんな中、今年1月16日に「アリババのAI、読解力テストで人間を超える」
といったセンセーショナルなニュースが飛び込んできました。もはや人工
知能が文章を理解し、この技術を用いれば記述式問題の採点ができるのでは
ないかと思われている方も少なくなかったでしょう。

 ここでは、このニュースの意味を
1.どのようなテストセットを使って評価されたのか?
2.クイズとはどこが違うのか
3.評価基準はなにか
といった観点から説明しようと思います。

1.AIシステムの性能を測定するコンペで用いたのはスタンフォード質問
応答データセット(SQuAD)と呼ばれるデータセットです。クラウドワーカー
がウィキペディアから作成したもので、500以上の記事、10万以上の質問応答
のペアから構成されています。
2.たとえば「ランキンサイクル (Rankine cycle;熱機関の理論サイクル)は
しばしば何と呼ばれますか?」という問いに対して、「カルノーサイクル
(Carnot cycle)」と答えます。答えの長さは最大で15ワードで、正解は
一つに限りません。正解は日付(例えば:19 October 1512、以下同じ)、
数値(12)、人名(Thomas Coke)、地名・国名(Germany)、その他、
実在するもの(ABC Sports)などの他、一般的な名詞句(property damage)
や副詞(quietly)、形容詞句(second-largest)、動詞句(returned to
Earth)や節(to avoid trivialization)などが含まれており、通常の
クイズ解答よりも解答タイプの範囲が広いことは指摘してよいでしょう。
3.評価基準としては、EMスコアとF1スコアと呼ばれる異なった2つの
指標が使われます。EMでは用意された正解に完全に一致した確率を表し
ます。F1スコアは情報検索で良く用いられる指標で、正確率と再現率の
調和平均です。アリババなどのAIロボットはEMでは人間を超えていますが、
F1スコアではいまだ超えていません。

 このAIプログラム評価は15ワード以内の比較的短い単語や句レベルの
解答について行われていましたが、実際の記述式問題ではそれより長い
単文や複文を判定しなくてはならないでしょう。ときには理解するのが
難しい(正解との)「含意」や「同義」の判定が必要になるでしょう。
 このようなことを考えれば、記述式問題の自動採点にはまだまだ難しい
課題が残っているように思います。もちろん、我々研究者はこのチャレン
ジングな課題(自然言語による意味理解とそれに基づく自動採点支援技術
の開発)について日々研究を進めています。どうぞご支援ください。

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◆試験問題企画官リレートーク

「最近驚いたこと」

〔大学入試センター 新テスト実施企画部
 試験問題企画官(英語担当)〕

 センター勤務がもうすぐ1年になります。情熱と誇りを持って日々の
業務を行う上司や同僚のご指導、ご支援に感謝しています。
 さて、ここでは、最近見聞きした話題で、私が驚いたことを記して
みたいと思います。
 まずは、「空飛ぶ自動車」実用化の話です。今年3月にジュネーブで
開催されたモーターショーでは、オランダの企業が、「空飛ぶ自動車」
を発表し、注目を集めました。来年から販売するモデルだというから
驚きです。海外では、「空飛ぶ自動車」の実用化を目指す企業が次々と
出てきており、日本でも、経済産業省が、今後、国内外の関係者から
意見を聞きながら、検討を進めていくと明言しています。夢のような話が
実現するのでしょうか。
 もう一つは、子どもたちの勉強方法についてです。ICT環境の改善により、
校内外でICT機器を活用する場面が増えてきました。知り合いの現役高校
教員の話によると、最近は、スマートフォンのアプリや動画をテスト
対策等に活用する子どもが急激に増えているというのです。単語等の
意味調べや反復学習はもちろん、学習の進捗状況を管理したり、他人の
自筆ノートをアプリで閲覧したりもするそうです。また、ある単元を解説
する動画がネット上に溢れており、相当利用されているという話です。
十年一昔と言いますが、隔世の感を禁じ得ない思いです。
 グローバル化の進展、人口減少、少子高齢化、そして急速に進む技術
革新が私たちの社会生活にもたらす変革はこれまでにないスピードと
インパクトで進行すると言われます。自分の目の前の仕事が、今の子ども
たちの将来に深く関わっていることを引き続き強く意識しながら職責を
果たしていきたいと思います。

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◇関連リンク

「大学入試英語成績提供システム」の参加要件確認結果について
(平成30年3月26日) 
http://www.dnc.ac.jp/news/20180326-02.html

試行調査(平成29年11月実施分)の結果報告について
(平成30年3月26日)
http://www.dnc.ac.jp/news/20180326-01.html

試行調査(平成30年2月実施分)の結果速報等について
(平成30年3月14日)
http://www.dnc.ac.jp/news/20180314-01.html

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